南アフリカ共和国の総人口は約4900万人。
HIV陽性者の数は推定560万人。
※HIV陽性かどうかは検査を受けて初めてわかるのでこの数はあくまで推定です。
南アフリカ共和国は世界で一番HIV陽性者の多い国です。15歳から49歳の成人人口の17.3%、つまり5人に1人くらいがHIV陽性者と考えられています。
この感染率は2009年の17.8%よりもわずかに低下していますが、近年再び微増傾向にあると言われています。
1年間でエイズによる死者は約27万人。この数も2009年の31万人よりも減少。これは無料のARV治療が2004年から徐々に始まったことによるものだと思われます。
27万人のエイズ死。つまりその人たちの子どもが「エイズ孤児になる」ということも意味しています。
15歳未満のHIV陽性の子どもの数は約46万人。2009年の33万人よりも増加しています。
エイズは実は予防可能な病気です。
南アフリカ共和国で蔓延してしまった理由としては、アパルトヘイトによって生み出された人種差別による社会・経済のシステムや、政府によるエイズ対策の遅れ、エイズ治療薬の普及の遅れなどが大きく影響しています。
ARV(抗レトロウイルス治療)薬というエイズの発症を抑えるために有効な薬を、南アフリカの貧しい人々が手に入れることができるようになったのは、2004年も過ぎてからでした。
エイズ治療薬の導入が遅れた理由については、南アの政府の誤った判断だけでなく、先進国の製薬会社が知的財産権(特許権=パテント)を主張して南ア政府に対して裁判を起こすなど様々な障害がありました。
2001年に一度南アフリカは治療薬を導入するチャンスがありましたが、国際社会の動きに翻弄され、また政府も誤った判断をしてしまいました。このことがなかったら、220万のHIV感染者の命が救われ、母子感染予防プログラムをっもっと早くから導入していたら160万人の命も失われずにすんだだろうと推定されています。
南アの多くのHIV陽性者が、自分の感染を公表しながら治療薬を求めるための闘いを長年続けた中で、無料治療が実現したのです。ニバルレキレもこの運動に参加しました。 →TAC(治療行動キャンペーン)についてはこちら
例えば・・・
など、様々な困難を経験することになります。
必要なことは大きく分けて4つあります。
1については、南アフリカでは様々な取り組みが実施されています。
2については、南アフリカは検査体制はきちんとつくられていますが、医療機関によるカウンセリング体制の質の差があることは否めません。
3においては治療へのアクセス(治療を受ける権利を手にすること)が大きな目標となります。
4においては、伝統的な文化も理解しながら、正しい知識を伝えていくことが重要です。
世界のエイズ孤児の数は 約1660万人。
サハラ以南のアフリカに約1480万人。
エイズ孤児はアフリカに集中しています。
そしてエイズ孤児は増え続けています。
南アフリカ共和国のエイズ孤児の数は、2011年の統計では約210万人と言われています。
2009年の190万人よりも20万人も増加しています。
その中にはHIVに母子感染した子供も多く存在しています。
また両親だけでなく片親をなくした場合も、私たちはエイズ孤児と呼び、エイズ孤児の統計に反映されます。
なぜなら、貧しいシングルマザーなど片親の下で生まれ育つ子どもも、南アフリカではたくさんいるからです。
エイズの影響を受けて育つ子どもたちには
がいます。
つまり、南アフリカ共和国のようなエイズ禍の状況になってくると、すべての子どもたちが何らかの形でエイズの影響を受けながら暮らしていることになります。
例えば・・・
など、さまざまな困難を抱えやすくなります。
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