今回の震災では海外の多くの国が、日本を支援してくれています。
3月の話になってしまいますが、南アフリカからも人道支援チームが来日し、
宮城県で活動してくれたことを今日は紹介しますね。
この南アの人道支援組織は
Rescue South Africa (RSA)。
日本の支援に向けて震災発生後の3日のうちに準備が整えられました。
消防士や救命救急士らの志願が相次いだそうです。
来日したのは45人という大所帯。
そのうちRSAの常駐スタッフとプレス関係者を除いた30人強が
今回の震災でボランティアを志願してくれた人たちです。
普段は、南アでの消防や救命救急にたずさわっている公務員が大半。
メンバーは白人・アフリカ人・インド系・カラードと多彩で
まさに、虹の国アフリカならではの、レインボー・チームになりました。
訪日前に、RSAの総隊長のシェール氏が話していたのは
「南アの『Ubuntu=助け合い』の精神を日本の人たちと共有したい」
ということだったそうです。
宮城では、仙台近郊にキャンプをおき、石巻市や名取市で
宮城県警と連携しての人命救助活動を、
実際には遺体捜索ともいえる活動を10日間行なっていきました。
支援活動終了後の隊員の言葉を紹介します。
「今回 RSA への参団を志願し日本での活動に参加できたことは本当に栄誉なこと」
「財産・家屋を失ってそれどころではない筈なのに、『ありがとう』と感謝の声を
かけてくれた日本人の懐の深さに心を打たれた」
「今度は、救助活動ではなく、観光客として、家族と共に日本を再訪したい」
RSAの皆さん、本当にありがとうございます。
個人的には、「今度は家族と一緒に日本に来たい」と語る南アの人の熱い表情が
目に浮かぶようでした。
(文 小山えり子)
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