セチャバセンターは、すべてが貧困地区の住民のアイデアによって運営されるため、基本的にお金をなるべくかけない方法をとる工夫がなされています。
たとえば、レンガを積み立てしっかりとした屋根をつくった広い建物があれば、一見十分な活動ができるように思えるかもしれません。
でも実際には、そのようなものがなくても私たちはこの活動を8年続けることができています。
それに、スラム地区において立派な建物を作るということは、犯罪の多い南アフリカでは強盗の危険に子ども達をさらす可能性もあるのです。
とはいえ、現在のセチャバセンターはまだまだ環境整備が必要です。
また子ども達にとって安全なコミュニティにしていくためには、大人たちのつながりを作っていく必要もあります。
活動にはHIV陽性者やエイズ遺族など、エイズの影響をより強く受けている人たちを巻き込むことを心がけているため、心のケア活動にも力を入れていく必要があります。
南アフリカは失業率がタウンシップでも4割~5割ではないかと言われています。
スラム地区の有志ボランティアには無職の若者も多くおり、それでも彼らは「誰かの役に立ちたい」と仕事探しの合間にセチャバセンターを手伝いに来てくれています。
私たちは彼らが、例えばHIVエイズの訪問活動のための資格取得や、警備員の資格取得、あるいは小さなビジネスを行うためのノウハウを学ぶための機会も作っていきたいと考えています。
2014年は、新たに 「なかなかコミュニティ活動に参加する機会が少ない、男性たちを対象としたエイズ教育や地域づくりをしていくためのワークショップを行なう」
という計画と、「無償ボランティアが、HIV/エイズについての知識を深め、カウンセリングが行える認定資格を取る支援」
という目標が立てられ、努力が進んでいるところです。
※南アは決して物価の安い国ではないため、ものによっては日本よりもお金がかかる場合があります。
給食のメニューは、南アフリカの主食のパップと、数種類の野菜や肉か魚を入れたシチューが中心。少ない予算で栄養バランスを考えていきます。
セチャバの子どもはとにかく元気いっぱいです。この写真の日は外の広場でみんなでサッカーと縄跳びをしました。
ボランティアの男性が「ガンブーツダンス(長靴ダンス)」 という伝統的なダンスを教えています。リズミカルに足でステップを踏みながら手を鳴らしていくのが特徴です。
この日は皆で歌を歌いながら、順に輪の中心に来てダンスを披露する遊びをしました。慣れない子どもとは、スタッフが一緒にダンスを踊っています。
本来は幼稚園や保育園で使われることの多いプラスチックの4人用のテーブルですが、床座りなら大きな子どもたちにも十分使うことができます。
落第しかけているエイズ孤児が、セチャバセンターで毎日補習を行うことを及第する条件に学校の先生がすることも最近は増えています。
また今後様々な活動を展開するうえで、テーブルはとても役に立ちます。今はまだテーブルが足りない状況です。
南アフリカでは様々なところで、HIVエイズにかかわる活動のためのトレーニングを受けることができます。
3万円があると、無職の人がトレーニングに通うことができ、1日にして@100円を応援することになります。
一般的にトレーニングは①エイズ基礎教育②訪問ケア③カウンセリング という段階を踏んでいきます。
相談活動においては守秘義務を守りながら、心のケアを行うことが大切なので、スタッフ一人一人が様々なことを互いに学びあっているところです。
貧困地区の男性たちに呼びかけ、ワークショップを毎週行っていきます。
100円で1日開催、100かいの開催をまずはめざします。
内容はHIV/エイズ予防教育と、コミュニティづくり、仕事探しのノウハウなど、働き盛りの男性に必要なテーマを選んでいきます。