12月1日は世界エイズデー(World AIDS Day)。
世界レベルでのエイズのまん延帽子と、患者さんHIV陽性者の方に対する差別や偏見の解消を目的に、
WHO(世界保健機関)が1988年に制定しました。
毎年12月1日を中心に世界各国で、様々なキャンペーンや啓発活動が行なわれています。
今年2013年は世界エイズデーも25年目を迎えます。
ニバルレキレも活動先の南アフリカでは、いろいろな啓発活動を行なうことになっています。
今回、日本では、これまで寄付などでお世話になった皆様(連絡先を教えてくださっている方)に、
レッドリボンバッジを贈らせていただきたいと思っています。
南アフリカ現地で、HIV陽性者の仲間が作ってくれたものです。
では、このレッドリボンバッジはどのような由来のものなのでしょうか?
最近はリボンでのプロジェクトはたくさんあります。
例えばピンクは乳がん。
オレンジは児童虐待防止。
様々なリボンキャンペーンの中でも先駆的なものが、HIVエイズ啓発のレッドリボンです。
レッドリボンは、古くはヨーロッパに古くから伝承される風習のひとつ。
病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すもとして身につける文化があったそうです。
アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終わりごろに、
当事者の方や支援する人たちの輪の中で、このレッドリボンが広がっていきました。
当時は、アメリカもそうですしヨーロッパでも多くの文学や映像、音楽やアート関係の方も
エイズで若くして亡くなっていました。
その中で、運動が広まっていったのです。
では、私たちは何のためにこういった啓発活動のリボンを見につけるのでしょうか?
それにはたくさんの意味があると思います。
例えば、レッドリボンを販売し、活動資金にしている団体から購入することで、
その活動資金をもとに、1人でも多くの人がHIVに感染しない人生を送る機会を得るための
啓発活動に接することができ、エイズ教育の機会を持つことができます。
あるいは、HIV陽性者やエイズ患者の方への様々な支援に使われます。
そして、ニバルレキレのように、レッドリボンをHIV陽性者本人が作成している場合は、
その作成へ対価が支払われることにより、
HIV陽性者が少しでも生活の質をあげ、自立し生きていくための勇気へとつながります。
手にしたレッドリボンバッジを、あなたが身につけて外を歩いた場合。
どのようなことが起きるでしょうか?
そこにあるのは
「私はエイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しない」 というメッセージです。
それを見て、HIVエイズを抱えながら生きている多くの人が、生きる勇気を得ることができます。
また「何だろう?」と目にとめた人へ、その輪が広がっていくのです。
私たちはよく、「私には何ができますか?」と尋ねられます。
それには様々なことを話させていただくのですが、
その1つは、
「例えば、あなたがレッドリボンを見につけ、
それをもう1つ手に入れて、大切なパートナーにぜひプレゼントしてください」ということ。
何よりも、レッドリボンは、誰かを支えるだけのメッセージではなく、
そのことについて考えることは、
自分と大切な人が、HIVに感染しない人生を生きることにもつながるのです。
それを多くの南アフリカの、そして世界でHIVエイズとともに生きる人たちが、願っているのです。
次回は、ニバルレキレのレッドリボンバッジのお話を書かせていただきますね。
※バッジをぜひ手にしたいという方は、下記のフォームから連絡先をお伝えください。
個人情報は、バッジの送付以外の目的には利用いたしません。
詳しくは当団体のプライバシー・ポリシーをご参照ください。